「その防腐剤、本当に安全ですか?」化粧品OEMで後悔しない成分の選び方

「その防腐剤、本当に安全ですか?」化粧品OEMで後悔しない成分の選び方

この記事を読むと、以下のような疑問や不安がクリアになります:
  • 防腐剤は肌に悪いのでは?
  • どの防腐剤を選べばよいかわからない
  • 防腐剤の安全性について、どのように説明すればいいかわからない

「防腐剤は肌に悪いそうだけど、実際どうなの?」
「安全性を伝える為に、防腐剤のメリットとデメリットが知りたい。」

化粧品OEMを検討する際、多くの方が気になるのが「添加物」や「防腐剤」の存在です。ナチュラル志向やオーガニック志向の高まりから、「無添加が良い」といった声もよく聞かれますが、実は適切な添加物や防腐剤は、安全性や製品の品質保持において欠かせない重要な役割を果たしています。

今回は、化粧品OEMでよく使われる代表的な添加物・防腐剤の役割と、選定時のポイントについてご紹介します。


1. 添加物・防腐剤の役割とは?

● 防腐剤:製品の「腐敗」や「カビ」から守る

化粧品には水や油が含まれているため、放置すると雑菌やカビが繁殖しやすくなります。防腐剤はそうした微生物の繁殖を防ぎ、製品の安全性を保つ目的で配合されます。

● 酸化防止剤:成分の劣化を防ぐ

ビタミンCや植物オイルなど酸化しやすい成分を含む場合、酸化による変色やニオイの変化を防ぐために使用されます。

● キレート剤:品質を安定させる

原料中に含まれる金属イオンと反応し、化粧品の変質や変色を防ぐための成分です。EDTAなどが代表的です。


 

2. よく使われる防腐剤・添加物とその特徴

成分名 主な役割 特徴・注意点
パラベン類 防腐剤 広範囲の微生物に有効。刺激が少なく安価
フェノキシエタノール 防腐剤 日本やEUでも広く使用。パラベン代替として人気
エタノール 防腐・収れん作用 天然成分としての印象が強いが刺激になることも
ソルビン酸K 防腐剤 酸性条件で効果を発揮。食品にも使用される。
安息香酸Na 防腐剤 低濃度で効果あり。ややアレルギーの報告も
トコフェロール(ビタミンE) 酸化防止剤 抗酸化力が高く、自然派化粧品にもよく使われる
EDTA-2Na キレート剤 微量で金属イオンを無害化し、品質保持に貢献。

3. 防腐剤フリーは本当に安全?

「防腐剤フリー」「無添加」といった表記は魅力的に見えますが、防腐剤を完全に排除することにはリスクも伴います。

・開封後の腐敗リスクが高まる
使用中の衛生管理がより重要になる
・短期間での使い切りを推奨する必要がある

そのため、「防腐剤無添加」=「安全」とは一概には言えません。OEMで製品を作る際は、製品の特性や使用シーン、販売ルート(EC・店舗など)に応じた適切な防腐設計が不可欠です。


 

4. 添加物・防腐剤の選び方とOEMパートナーの役割

OEMで製品を作る際、添加物・防腐剤の選定は製造会社としっかり相談することが重要です。以下のような視点を持つと、より納得感のある製品づくりが可能になります。

・どの程度の使用期間や保存期間を想定しているか
・ナチュラル志向のブランドか、機能重視か
・流通環境(常温・冷所・海外など)はどうか
・使用感や香りに影響が出ないか

私たちOEMメーカーでは、安全性・品質・ブランドイメージのバランスを見ながら最適な処方を提案しています。


まとめ

添加物や防腐剤は、化粧品の安定性・安全性を支える「縁の下の力持ち」です。正しい知識と適切な選定によって、肌にやさしく、かつ信頼できる製品を生み出すことができます。

OEMをご検討中の方は、ぜひ添加物や防腐剤にも目を向けてみてください。そして、パートナーとなるOEMメーカーには、原料に対する知識と提案力があるかどうかも確認ポイントにすると安心です。

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