
契約書の落とし穴!OEM契約前に確認すべきポイント
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- この処方やパッケージ、自由に使い続けられるの?
- 最初は少量で作れるけど、次も同じ条件で発注できるの?
- 納期が遅れたらどうなる?原料が届かなかったら?
「OEMで商品を作って販売したい!」
そんな夢を実現するために、OEMメーカーとの契約は避けて通れません。
でも、ここでちょっと待ってください。
その契約書、ちゃんと読み込んでいますか?
後から「こんなはずじゃなかった…」とならないために、今回はOEM契約の前に絶対に確認すべきポイントをわかりやすく解説します。
1. 知的財産権(商標・処方・デザインなど)の扱い
OEM商品は自社ブランドとして販売しますが、中身の権利は誰のものか、契約書でしっかり確認しましょう。
・処方や製法はOEMメーカーの所有?
・デザインデータの著作権は?
・商標やブランド名の登録はどちらが行うか?
処方を変更したい、他社に乗り換えたい、という時に揉めるケースが多いポイントです。
2. 最小ロット数と追加発注条件
「最初は少量から始めたい」という思いに応えてくれるOEMメーカーは多いですが、契約書には追加発注時のロット数や価格変動条件も明記されているか確認しましょう。
・追加発注のたびに価格が変わる?
・最低ロット以下は受け付けない?
スモールスタートをしたいブランドこそ要チェックです。
3. 瑕疵担保責任(不良品対応)の範囲
製品に不良があった場合、どこまでメーカーが責任を持ってくれるのか。ここは非常に重要です。
・回収・返品はどこまで対応可能?
・販売先からのクレーム対応は?
・損害賠償の上限は定められているか?
万が一の事態を想定した「保険」として、細かく見ておく必要があります。
4. 製造遅延や原料調達トラブル時の対応
コロナ禍や国際情勢の影響で、原料不足や納期遅延は珍しくありません。そんなとき、
・製造が遅れた場合の責任は?
・原料の代替やキャンセルは可能?
・一定期間供給できない場合の解除条件は?
トラブル時のルールが曖昧なままだと、大きな損害に繋がります。
5. 解約・契約解除の条件
事業が拡大したり、方針が変わったりしたとき、OEM契約を解消したい場面が来るかもしれません。
・解約通知の期限は?
・違約金の有無や金額は?
・処方や資材の持ち出しはできる?
しがらみなく次のステップへ進むためにも、出口戦略を契約時に確認しておきましょう。
まとめ:契約書は「攻め」より「守り」
OEM契約は、パートナーシップの始まり。
でも、信頼だけではビジネスは守れません。
契約書は読むだけでなく、疑問点をしっかり確認・交渉し、自分のビジネスを守る武器として活用しましょう。
✅ OEM契約前のチェックリスト(保存版)
・□ 知的財産権の帰属先は?
・□ ロット数・価格の変動条件は?
・□ 不良品の対応範囲は?
・□ 遅延・トラブル時の対応は?
・□ 契約解除の条件は明記されている?
この5つを押さえて、後悔のないOEMパートナー選びをしましょう。