
ストーリーがないブランドは、忘れられる。
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- ブランドのストーリーって何を書けばいいの?
- ブランドの世界観って、具体的にどう表現するの?
- そもそも、自分のブランドらしさってどう見つければいい?
いま、どんなに素敵な商品でも「売れる」とは限らない時代。
その一方で、似たような商品なのになぜか応援したくなるブランドってありますよね。
その違いを生み出しているのが、「ストーリー」と「世界観」です。
本記事では、あなたのブランドを“選ばれる存在”に育てるための、ストーリーの作り方と世界観の統一のコツをお伝えします。
― 世界観を統一して“ファン”を育てる方法 ―
1. なぜストーリーが必要なのか?
ストーリーとは、単なる自己紹介ではありません。
それは、「あなたがなぜそのブランドを始めたのか」「何を大切にしているのか」という想いの背景。
SNSやECサイトでは、お客様は一瞬で判断します。
そのときに、商品説明だけではなく、共感や信頼のきっかけになる“物語”があるかが大きな違いになります。
2. ストーリー作りの基本フレーム
ブランドのストーリーは、以下の4つの質問に答えることで自然に形になります:
💬 ① なぜこのブランドを始めたのか?
→ 原体験やきっかけ、課題意識
💬 ② 誰のどんな悩みを解決したいのか?
→ ターゲット像と、その人のライフスタイルや価値観
💬 ③ どんな未来を届けたいのか?
→ ブランドが目指す世界や、お客様の変化
💬 ④ なぜこの方法(OEM・素材・価格など)なのか?
→ 商品づくりへのこだわり
この4つがそろうと、あなたのブランドは単なる商品販売ではなく、“意味のある存在”になります。
3. 世界観を統一するとは?
ストーリーが「中身」だとしたら、世界観はその“見せ方”です。
たとえばSNSであれば:
・写真の色合い・構図
・投稿の言葉づかい
・ロゴやパッケージデザイン
・ハッシュタグや絵文字の使い方
・音楽やBGMのトーン(リールや動画)
すべてに一貫したトーンや感情が流れていることで、ブランドとしての“空気感”が生まれます。
ストーリーの作り方:ブランドの”物語”を生み出す手順
☑ブランドの”なぜ”を明確にする
(=ブランドの原点)
まず、「なぜこの商品を届けたいのか?」という想いから始めましょう。以下の質問に答えるとヒントになります:
・自分がこの商品を始めた理由は?
・この商品で誰を幸せにしたい?
・どんな不満や課題を解決したい?
👉 例)「毎日忙しい女性が、夜5分で自分を癒せるコスメを作りたかった」
このような原点の想いが、共感されるストーリーになります。
☑ターゲットと物語を”共有”する
自分語りではなく、「あなたもそうだったよね?」という視点で語るのがSNSで共感を生むコツです。
👉 NG:「私はこの商品が好きで…」
👉 OK:「昔の私と同じように、忙しくてスキンケアを後回しにしてるあなたへ」
ストーリーを通して、“理想の未来像”を一緒に目指すような語り方が効果的です。
☑商品は”物語のツール”として登場させる
いきなり「この商品買って!」と押し売りするのではなく、ストーリーの中で自然に登場させましょう。
👉 例)「寝る前、たった2滴のこのオイルで心がふっと軽くなるんです。1年前の私は、こんな時間すら持てなかった。」
商品は、人生をちょっとよくしてくれる“キーアイテム”として扱います。
世界観の統一ポイント:SNS全体を“ブランドの世界”に
☑配色とトーンを決める(ブランドカラー)
・使う色:3色以内(例:ベージュ+ホワイト+くすみピンク)
・明るさ:明るくふんわり/ダークでクール/ナチュラル など
・SNS投稿の統一感を意識する(Feed全体が一枚のポスターになる感覚)
☑フォント・言葉づかいの統一
・口調(敬語?ため口?柔らかい?かっちり?)
・使用フォント(おしゃれ/シンプル/かわいいなど)
・ハッシュタグやタイトルのフォーマットも一貫性を
👉 統一感があると「このブランド、ちゃんとしてる」という信頼感につながります。
☑投稿スタイルのテンプレ化
・写真は常に同じ背景・光・構図で撮影するストーリーや投稿は「感情 → 解決 → 商品紹介」の流れを定番化
アイコン、プロフィール、ハイライトも世界観に合わせて設計
☑すべては”お客様の世界”から逆算する
→ 自分が見せたい世界より、お客様が入りたい世界を意識しましょう。
まとめ
ブランドの“核”はストーリー、表現の“軸”は世界観
・ストーリー=心に刺さる理由(共感・動機)
・世界観=視覚と空気感の統一(信頼感・憧れ)
OEMは「同じ商品を複数ブランドが使う」ことがよくあります。
でも、“世界観が違えば、まったく別物”としてお客様には届きます。
だからこそ、「誰に・どんな未来を届けたいか」を軸に世界観を設計することが、成功のカギになるのです。