昔から「酒は百薬の長」といわれ、人類の長い歴史のよきパートナーとして存在し、冠婚葬祭などの人生の節目となる儀礼や歓送の際など、人と人とのコミュニケーションの大きな役割を果たしてきました。 適量のお酒を適正に飲んでいる人は、お酒をまったく飲まない人や大量に飲む人に比べて、死亡率が低いという研究結果もあるくらい、適量ならリラックス効果や血液循環を良くしたりと、健康や美容にもプラスとなることがたくさんあるのです。 ■お酒の種類と効果 【ワイン】 ●美容効果 体を温める効果があり、香りにはリラックス効果も。ブドウの果皮には抗酸化成分のポリフェノールが含まれ、果皮を使う赤ワインは老化やシミの原因となる活性酸素の除去、悪玉コレステロールを抑え、動脈硬化や認知症を予防する効果も。果皮を使わない白ワインには腸内殺菌作用があり、腸内環境を整える。カリウムが豊富で代謝もアップ。シャンパンの疲労回復効果も注目されている。 ●1日当たりの適量の目安アルコール度数14度でグラス1〜2杯 【ビール】 ●美容効果 炭酸の刺激で胃腸の働きが活発に。利尿効果があるため、老廃物などを流すデトックス効果も。また、美肌に効くビタミンB群が豊富。100ml当たりのカロリーは40kcalと低いので、ダイエット中にもおすすめ。ただし、利尿効果から脱水状態になりやすく、そこから肌の乾燥につながることも。体も冷やすので飲みすぎには注意。 ●1日当たりの適量の目安アルコール度数5度で中瓶(500ml)缶ビール1本程度 【日本酒】 ●美容効果 日本酒の原料である米麹はシミなどの原因となるメラニンの生成を抑制し、美白効果が。アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富で、肌に潤いを与え健やかな状態に導きます。酒蔵で働く人の肌が美しいといわれるのはこの効果のお陰なのかもですね。血流を改善するので冷え症改善にも効果アリ。 ●適量アルコール度数15度で1合(180ml)程度 これまでお酒のメリットを紹介しましたが、ただこれは美容に効果があるからと言ってお酒を促進するものではありません。 お酒に強い人、弱い人など体質もあります。 アルコールを分解するときには、体内で水分とビタミンB群が大量に消費され乾燥の原因になったり、過度の飲酒は眠りを浅くしてしまう為、睡眠不足にもつながりお肌のターンオーバーになったりと肌荒れの原因になってしまうこともあります。 お酒のメリット、デメリットを理解した上で、自分にあったペースで適量を適正に飲んで楽しくお酒と付き合いましょう。