秋冬に増える“皮膚マイクロバイオームの乱れ”
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― 常在菌バランスの変化が肌トラブルを引き起こす理由 ―
近年、スキンケア業界で注目されているのが「皮膚マイクロバイオーム(Skin Microbiome)」。
私たちの肌の上には、1㎠あたり数十万〜数百万の常在菌が存在し、皮脂バランスやバリア機能を守るために働いています。
しかし、秋冬になるとこの常在菌バランスが乱れ、敏感肌・乾燥・赤み・かゆみといったトラブルが増えることが最新の研究からも分かってきました。
今回は、なぜ秋冬に常在菌バランスが乱れやすいのか、何が肌に起きているのか、どう対策すべきかを分かりやすく解説します。
皮膚マイクロバイオームとは?

皮膚マイクロバイオームとは、肌表面に存在する細菌・真菌・ウイルスなどの微生物群の総称です。
・皮膚常在菌(表皮ブドウ球菌 など)
・日和見菌(アクネ菌など)
・外来菌(黄色ブドウ球菌など)
これらが適切なバランスを保つことで、健康な肌が維持されています。
● 常在菌の主な役割
・肌のpHバランスを保つ
・バリア機能を支える
・外来菌の侵入を防ぐ
・皮脂の分解を通じて保湿をサポート
つまり、常在菌バランスは肌そのものの土台と言えます。
皮秋冬に常在菌バランスが乱れる3つの理由

1)空気の乾燥と湿度の低下
秋冬は湿度が一気に下がり、肌表面の水分が蒸発しやすくなります。
水分が減ると、常在菌が生育しやすい適切な湿度環境が失われるため、菌の構成比が崩れ始めます。
特に、肌を守る「表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)」が減少し、外来菌が増えやすくなります。
2)皮脂量の減少
気温が下がると皮脂分泌が自然と減少します。
皮脂は常在菌の“エサ”のようなもので、皮脂が減ると、
・善玉菌が減る
・悪玉菌が増えやすい
という状態が起こります。
3)暖房による急激な乾燥と摩擦
室内の暖房も肌表面の環境を大きく悪化させる要因です。
・乾燥
・静電気
・マスクやマフラーとの摩擦
これらが重なることで菌のバランスが一気に揺らぎ、バリア機能が低下していきます。
常在菌バランスが乱れるとどんな肌トラブルが起きる?
● 乾燥・粉ふき
菌が適切に働けないことで、皮脂膜と保湿因子(NMF)の生成が低下し、水分保持力が落ちます。
● 赤み・炎症
善玉菌が減り、外来性の雑菌が増えると、肌が炎症反応を起こしやすくなります。
● 敏感肌化
バリア機能が弱まり、
・かゆみ
・ヒリつき
・スキンケア製品で刺激を感じる
といった症状が増えます。
● ニキビ・吹き出物
寒くても「乾燥型ニキビ」が増えるのは、マイクロバイオームの乱れが原因であることも多いです。
秋冬の”マイクロバイオームケア”に必要な3つのポイント
1)肌の水分保持力を高める
セラミドやヒアルロン酸など、疑似バリアを補う成分が効果的。
2)刺激の少ない洗顔を選ぶ
皮脂の取りすぎは菌バランスを壊します。
・アミノ酸系洗浄
・低刺激処方
が望ましい。
3)肌の常在菌をサポートする成分を取り入れる
近年では、
・バイオームケア
・プロバイオティクス
・プレバイオティクス
といった視点で作られたスキンケアが注目されています。
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▶ 主な特徴
・“乾燥しがちな冬のお肌に深い潤いと透明感を”という処方コンセプト。
・保湿・整肌成分として、ユキノシタエキス・ドクダミエキス・リンゴ果実培養細胞エキス・グルタチオンなどが配合されており、くすみ・水分不足・ゆらぎ肌にも対応。
・マイクロバイオームの乱れを招きやすい季節=秋冬において、ヒアルロン酸(多重構造)・レシチン・コレステロール・オレイン酸等がバリア補修・高保湿をサポート。
・使用方法もシンプル:清潔な肌にフィットさせて5〜10分、そのまま美容液をなじませるだけ。忙しい冬のナイトルーティンにも取り入れやすい。
▶ こんな方におすすめ
・暖房・乾燥・マスク着用によって“肌がザラつく/粉をふく/赤み・ヒリつき”といったゆらぎを感じる方
・季節の変わり目や気温差で“肌の常在菌バランスが崩れているかも”と感じる方
・普段の化粧水+美容液だけでは“潤い/透明感”が足りないと感じる秋冬の夜ケアに
まとめ
秋冬は“菌バランス”の視点でスキンケアを見直す季節

秋冬は乾燥と気温低下により、肌のマイクロバイオームが最も乱れやすい季節です。
その結果、
・乾燥
・ニキビ
・敏感肌化
・赤み
といったトラブルが増えます。
スキンケアの内容も、単に「保湿を強化する」だけでなく、
“常在菌の環境を整えること”を意識していきましょう。

