初めてのOEMでつまずきやすい5つのポイントと回避法
- 在庫を抱えすぎるリスクを減らすには？
- 製造後に、成分表示や配合量でトラブルにならない？
- 原価が高くなって利益が出ないこともある？
「どれくらい作ればいいのか分からない…。」
「思った仕上がりにならなかったらどうしよう…。」
初めてOEM（相手先ブランドによる製造）に挑戦する際、せっかくのアイデアや熱意が思わぬトラブルでつまずくことがあります。
今回は、よくある失敗ポイントとその回避法をまとめました。これを知っておくだけで、スムーズな商品開発につなげられます。
1. 発注量の間違い
よくある失敗例▽
・思ったより売れず、在庫を抱えてしまった
・逆に発注量が少なく、販売機会を逃した
回避法
・まずは小ロットで試作・販売して反応を見る
・販売予測やターゲット規模を事前に確認
・工場と柔軟な発注変更が可能か相談しておく
2. パッケージや成分の認識のズレ
よくある失敗例▽
・容器やラベルの色・形のイメージが異なる
・成分表記や配合量に誤解があり、リスクが発生
回避法
・試作品のサンプルを必ず確認
・パッケージや成分は図や写真で詳細にすり合わせ
・表記に関する法律や規制も事前に確認
3. 試作段階でのコミュニケーション不足
よくある失敗例▽
・「思った香り・テクスチャーと違う」と納品後に気づく
・修正依頼のタイミングが遅れ、納期に影響
回避法
・試作段階から細かく意見を共有
・確認内容はメールや資料で記録に残す
・少しでも違和感があれば早めにフィードバック
4. 納期やコスト感の見積もり不足
よくある失敗例▽
・納期が思ったより長く、販売計画が狂う
・原価計算の甘さで利益が圧迫される
回避法
・スケジュールは余裕を持って設定
・原価や追加費用を工場と事前に確認
・変更や追加の可能性も見越して計画
5. 規制・認証の確認不足
よくある失敗例▽
・化粧品表示やサプリメントの機能性表示で不適合
・輸入原料や海外販売で法律違反になる
回避法
・国内外の法律・ガイドラインを確認
・必要に応じて専門家や工場に相談
・認証や表示に関するチェックリストを作る
まとめ
OEMは初めての方にとって難しい部分もありますが、事前準備とコミュニケーションをしっかり行えば、つまずきを大幅に減らせます。
小ロットで試す、サンプルを確認する、記録を残す――この3つを意識するだけでも、安心して商品開発を進められるはずです。
初めてのOEMで「やってみたけど失敗した…」にならないために、ぜひチェックリスト代わりに活用してみてください。