OEM商品の価格設定、いくらで売れば利益が出る?

OEM商品の価格設定、いくらで売れば利益が出る?

この記事を読むと、以下のような疑問や不安がクリアになります:
  • OEM商品って、いくらで売れば利益が出るの?
  • 原価の何倍で売るのが適正なの?
  • 安く売りすぎて利益が残らないのでは…?

「売れればいい」と思って価格を決めたが、それで本当に事業が続けられるのか心配」
「商品に自信はあるけど、高い価格をつける勇気がない」

OEM商品を作るとき、多くの方が最も悩むのが価格設定の部分です。高すぎても売れない、安すぎると利益が出ない――。この記事では、OEM商品の適切な価格設定方法と利益を確保するための考え方を、わかりやすく解説します。


1, 原価だけ見ていませんか?価格設定の落とし穴

OEM商品の価格設定において、原価だけを見て「2倍で売れば大丈夫」と安易に決めてしまうのは危険です。商品を市場に出すには、以下のような見落としがちなコストも考慮する必要があります。

・OEM製造コスト(本体原価
パッケージ費用、印刷費
輸送・保管コスト
広告費(SNS、インフルエンサー、LP制作など)
・ECプラットフォームの手数料(楽天・Amazon・Shopify等)
・スタッフの人件費、販促対応コスト
・クレーム・返品リスクの備え


2, 利益を生む価格設定の基本ステップ

ステップ①「1個あたりの実質原価」を算出する

たとえば、OEMの化粧品で原価500円、パッケージ100円、配送費100円、広告費1個あたり300円とすると…

→ 実質原価:1,000円

ステップ② 目標利益率を決める

化粧品業界では、最低でも原価率30%以下(=利益率70%以上)を目安にするのが一般的です。つまり、原価1,000円なら販売価格は3,300円以上が理想です。

ステップ③ 市場調査と価格帯をチェック

競合商品が1,980円~2,980円なら、自社商品が「なぜ高くても選ばれるのか」を明確に打ち出す必要があります。ブランディングが伴わなければ、単に「高いだけ」で終わってしまいます


3, 利益を最大化するための戦略

定期購入・セット販売でLTV(顧客生涯価値)を上げる
自社ECと卸・店舗の価格差を考慮して価格設計を調整
・OEMメーカーに最小ロットやコスト見直しの相談をする
・コンセプト設計を強化し、価格に納得してもらう工夫を入れる


4, 価格に自信が持てないときは?

自分の商品に「この価格で売っていいのかな?」と不安を感じるのは自然なことです。ですが、自信を持って適正価格で売るためには、「安さ」ではなく「価値」で勝負することが大切です。

お客様は「安いから買う」のではなく、「納得できる価値があるから買う」のです。


まとめ

OEM商品の価格設定は、「なんとなく2倍」では成り立ちません。しっかり原価と販促コストを把握し、市場とのバランスを見て設定することが利益を出すカギです。

しっかり利益が出る価格設定で、OEMビジネスを成功させましょう!

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